VPS をレンタルして自宅サーバーを構築(CloudCore 編)

実現する機能

自宅にパソコンを置かずにroot権限のある自宅サーバーをインターネット上に構築

これが今回実現した機能です。
 一日24時間フル稼働してきた自宅サーバーも8年目に入るとさすがに壊れてきました。USBが壊れマウスやキーボードが使えないだけでなく、筐体も錆びだらけです。スペック的にはGUIではないWebサーバー用途なので大丈夫なのですが、騒音と電気代がなぜか右肩上がりに。
 そこで、

今回はパソコンを購入せずに、自宅サーバーをVPS(Virtual Private Server、仮想専用サーバー)のレンタルサーバーで構築

してみました。個人やSOHOでレンタルサーバーを借りる場合には、共有サーバーが一般的ですが、root権限がないので、自由にサーバーの設定を変えたり必要なソフトを入れたりすることができません。一方、専用サーバーだと自宅サーバーのように制限なく使えるので、レンタル料が高額になり少なくとも月額は万単位になります。そこで、

共用サーバーの安さと専用サーバーの自由度の高さを両立させるべく、今回はVPS(Virtual Private Server、仮想専用サーバー)を試してみる

ことにしました。

レンタルサーバーを選ぶ条件として全機能が使えるお試し期間ありのVPS提供会社を探した

ところ、KDDIウェブコミュニケーションズのCloudCoreというvpsサービスを見つけたので契約しました。お試し期間は無いのですが、契約から20日以内ならネットで解約手続きができるので年額の契約金が振込手数料は引かれますが戻ってきます(詳しくはこちらから)。
コストは、年額が15,552円、月額当たり1,296円でレンタルできます。サーバー用途のパソコンを購入すると最低でも6万円程度はしますので、4年間レンタルする場合とコスト的には同じです。
ちなみに今回VPSで構築したサイトはこちら。画面展開の速さも自宅サーバー並みだと思います。ただし、

サイトを構築して訪問してもらうためには、別にドメインが必要ですが、非公開でもIPアドレスが固定ならどこからでもアクセス可能

です。ドメインの入手方法はこちらに備忘録を置いています。

以下は、VPS(Virtual Private Server、仮想専用サーバー)で自宅サーバーを構築する場合に必要となる要件を検討したときの備忘録です。

VPSで自宅サーバーを構築する場合の必要条件

自宅サーバー最大の利点は用途を自由に構築 = ハードの構成が自由 + ソフトの構成が自由

ですが、

VPSのハード構成は選択肢が限られているので、CPU、メモリやハードディスクは予算が許す限り大容量のものを選択

する方が快適です。

ソフト構成はOSが自由に選べてroot権限もあることがポイント

です。

VPSで自宅サーバーを構築する欠点

自由に自宅サーバーを構築できるということは、

セキュリティは最低ということです。ポートは原則空いてます

し、

好き勝手にできる部分はすべて自己責任、つまりサポート無し

を覚悟して契約する必要が有ります。

画面展開の速さも自宅サーバーで構築したサイトに比べると遅いというのがまだ一般的ですので、どの程度遅いのかは必ず確認

する必要も有ります。

VPS事業者を選ぶポイント

以上の必要条件と欠点を確認するためには、実際に自宅サーバーを構築してサイトの画面展開などを確認するしか方法がありません。したがって、

お試し期間があって、全機能を試せて、気に入らなければキャンセルできる事業者を選ぶ

必要があるわけです。
そこで、私が手始めに選んだVPS事業者は、CloudCore VPSです。

選んだ理由は、下図の赤枠1にある「好きなOSを選べる」、「KVMで完全仮想化」そして「KDDIグループ」という大手なので安心という点と、赤枠2のコストパフォーマンスの高さです。(図はクリックすると拡大表示されます。以下同じ)

cloudcore01

「標準OS」がすでにインストール済みなので、自宅サーバーの構築にすぐ取り掛かれますが、私は「ISOアップロード」機能を使ってCentOS7にOSを入れ替えました。「root権限」が付いているので自宅サーバーとして使えます。「グローバルIPアドレス」が付いているので、サイトを公開する予定がなければドメインは不要です。私はWebサーバーとして公開予定なので、別にドメインは取得しましたが。「ネットワーク」は普通ですが、「データ転送量」が無制限なので、自サイトのバックアップを自宅のPCに毎日転送しても追加費用の心配がありません。常時監視は当然として、「20日間返金保証」があるので存分に機能を検証できます。

cloudcore02

2016年7月12日現在、CloudCore VPSは使用しておりません。SELinuxが使えないというマイナーな理由ですが、個人的には必須の機能だと考えているので、自宅のWindows10 HomeにインストールしたVMWareにCentOS7をインストールして「wordPress」、「rainloop」、「nagios」、「phpmyadmin」を再構築、検証中です。

以上の詳細は、CloudCore VPSのサイトでご確認ください。

以上

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